2017ろうがんず杯は・・・?(1)

■次のろうがんず杯のための作品構想&私なりの傾向と対策について。

ろうがんず杯では飛行機メインの作品こそが入賞への近道だという
認識が広がっています。
確かに今回の私の作品も飛行機がメインのものでした。
しかし、第1回の作品は空母。忘れられたかもしれませんが
飛行機だけが評価の対象ではありません。


作品作りの最初は、こうやって形をいろいろ
イメージしながらああでもないこうでもないと
しています。楽しい時です。

実際には、もっと「テーマ」がズガンと降って
来ないと「ただプラモを作って置いただけの
作品」になってしまうので、このまま第四回の
作品になるとは思っていません。









ほとんどの参加者の方々は、おそらく私と同様に考えられて
自分のイメージをしっかり具現化andアピール力がある作品を
完成させて参加していらっしゃると思います。
ただ一部、誤解がある方もいらっしゃるかもしれません。

ろうがんず杯の審査において、飛行機作品だけが贔屓されて
いるのではなく、
「プラモを知らない人にプラモの楽しさをアピールできる作品」か
否かが審査基準なのであって、そのアピールできている作品に
飛行機作品が多いのだと思います。
生身では空を飛べない人間にとって、飛行機はロマンあふれる
モチーフ、といったところでしょうか。
物語性を入れやすいのだと思います。
観る人にも訴えかけやすい。


ろうがんず杯の趣旨を振り返りましょう。
「プラモデルの楽しさを、それを知らない人に伝える」
です。

確かに審査はろうがんずの方々がおこないますが
私たちが意識すべき相手は、たまプラーザに来る一般
客=プラモを知らない門外漢な人たちです。

たとえば、史実の乗り物などの再現性などがいくら高くても
門外漢の人たちの心には響かないのです。
戦闘機の外鈑の継ぎ目や戦車の鋳造の跡と言われても
そういうことには全く興味を持ってもらえないのです。

プラモデル作りに没頭する側=私たちは
「再現」に没頭しがちです。
しかし「再現」だけでは、興味の対象になっていない人たちの
心には響きません。

作品は「表現」こそが核になるのです。

再現は表現手段の一つに過ぎません。


あと、言い方は良くないですが、単に審査員の趣味に迎合する
作品作りをしても、一般の人たちにプラモデルの楽しさが
伝わらないのでは良い審査結果にはつながらないでしょう。

しいて言えば
「媚びる相手は審査員でなく、審査員が意識している客層」
なのです。その点で、今回の私の作品はかなり意識していました。


出来るだけプラモ同志が増えるような作品づくりが必要なのです。
ある意味、自分が作りたいように作るのではなく
見てくれる人の意識に引っかかる作品づくり、共感してもらえる
作品作りが必要です。

自分の作風なんてくそっくらえ。
そんなに自分が偉いわけでもなんでもない、
私はミケランジェロやダビンチではなく、凡庸な人間です。

凡庸な私が注目を集めるには、ありもしないもしくはあっても
たいしたことのない才能に頼るのではなく、努力とリサーチ、
あとは無い知恵を振り絞り出すしかありません。


はっきり言って、世のほとんど全てのプラモデルコンテストは
つまらないです。
「ここがこうやって出来てて・・こだわってるでしょう!」
とか言われても、聞いてるほうにとってはほとんど興味の
わかない事象です。
作った本人の自己満足につきあわされているだけなのです。

作る側のみなさん・・・「見る人々の気持ち」考えていますか?



私がろうがんず杯に強く惹かれたのは、
「ただ上手く再現出来たプラモデルのコンテスト」ではなかった
からです。「表現」の世界を求めるものだったのです。
俳優業にしても絵画の世界にしても、石坂さんをはじめ
ろうがんずの方々が「表現」の世界に生きる方々だからでしょう。
「表現」というものは、「見てくれる人」との関係があって初めて
成り立つものです。




プラモデルの世界が狭まることなくこれからも続いてほしい
という、ろうがんずの方々の思いに我が意を得たり!と思って
いました。
また、プラモデル人口が増えれば、自分たちプラモデルマニア
にも少なからずフィードバックがあります。

一時的ながら「艦これ」で艦船モデラーが増えたことで、それまで
ありえなかった艦船(給糧艦とか給油艦とか)プラモのリリースが
相次いだことは、とても嬉しいことですよね。

ろうがんず杯が、プラモデル(スケールモデル)の活性化のために
行われていることを忘れてはいけないと思います。



プラモデルづくりは、自己満足の極みです。
この楽しさは私も常に享受しています。
しかし、それを知らない人たちに
「楽しいよ!」と伝えるには、私
たちの普段の自己満足作品を
見せつけても、何も伝わりません。

大変そうとか、面倒だし興味ない
と言われてしまいます。

いつもの自己満足を少し横に
置いといて、楽しさへの入り口を
見せることができる作品づくりが
必要なはず。



正直なところ私はジオラマ製作が不得手です。それでも新たにプラモデルに興味を持つ人のことを思えば、普段の自分の制作とは違うことを、いくらでもやろうと思っています。自分にとっても新しい発見・収穫が多いですから。




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